オンライン授業のメリット・デメリット!気を付けることは?

授業実践

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この記事ではオンライン授業の心得について紹介します。

コロナウイルスによる休校をきっかけに今年度から導入し、半年が経ちます。

半年間オンライン授業を行ってみての感想や気づいた事をまとめてみました。

学校全体の取り組みではなく、担当授業での実践から得た内容なので、すでにオンライン授業を活用している方やこれから挑戦しようと悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

 

年度当初の状況は…?

4月上旬に臨時休校の話題が出てきた時点でオンライン授業用の教材を急遽準備し、月末から開始しました。

GoogleClassroomをプラットフォームにしてオンライン授業用の教材を配信し、生徒にアドバイスしたり質問を受け付けたりしながら休校期間を過ごしました。

 

「オンライン授業をやろう」と決心した一番の理由が「3年生の専門生物の授業を担当していたから」です。

「受験生が不安にならないような課題をなるべく早く提示しなくちゃいけない」と思って、4月以降は作業時間をなるべくオンライン授業の教材作成に当てていたと思います。

本校のとんでもないカリキュラムのおかげで、通常に始まっていたとしても2学期のうちに終わるか不安な範囲が残っている状況…。

選択している生徒の中には国立大学志望の生徒も居て、私はもちろん、生物受験を考えている生徒自身も困ったと思います。

 

スタディサプリを使えばよかった…?

実は、本校では全学年にスタディサプリを導入しています。

多くの先生方はスタディサプリの課題配信で休校期間を乗り切っていました。

スタディサプリはもちろん優れた教材なのですが、教科書準拠ではないため、教科書よりも簡潔にまとまりすぎているように感じます。

そこが良いところでもあるので、基礎科目の学習やある程度勉強ができる生徒・少し理解している生徒なら自主学習で活用できています。

特に1年生は入学式もまだだったため、担任の先生が指示や課題の管理がしやすいという理由もあり、基礎科目は素直にスタディサプリで課題を配信していました。

しかし、専門科目は覚える内容が基礎科目と比べるとかなり多く、生物については単元も多様なので、自身が担当する生徒の学力を考えると積極的な活用は難しいかな…と感じたため独自の教材を作ることにしました。

 

今になって思うのは、授業が始まった後に再度臨時休校になるような事態が起きた時に対応できるようにしておいてよかったと感じています。

自分の教材ベースであれば上記のような事態があってもスムーズに対応できます。

最初からそういうつもりで教材研究&授業展開しているので、いつ再休校になってもどっしり構えていられます。笑

生徒も「臨時の時だけ」ではなく、普段からオンライン教材に慣れておくことでじわじわとICTスキルが上がっている様子…(個人差はありますが)。

 

オンライン授業の特性

対面授業とオンライン授業を両方やってみて、双方のメリットを考えてみました。

対面授業の良さ

多くの生徒の反応を見ながら進められるので効率的

・生徒同士の意見交換もしやすい

・教員も生徒も慣れているので、少ない時間や指示で授業ができる

 

②オンラインの良さ

生徒個人個人のペースで授業を受けられる

・ツールを使って個別でやり取りできるため、質問のハードルが下がる

学校に来なくても授業が受けられる

 

今回は生徒が学校に来ない場合を想定しているのでオンライン授業のメリットを対面授業で上回ろうとすることは厳しいですよね…。

オンライン授業というのはあくまでも手法の1つで、中身が伴っていなければやっただけ授業になってしまう怖さがあります。

 

もちろんデメリットもいくつか感じています。

①慣れていない場合は教員側の準備などの負担が大きい

②ICT設備が整っていない学校や家庭がある

③そもそも生徒のICTスキルが低いのでスムーズに使えない

①や③は使っていく中で慣れていくしかないと思いますし、②についてはICT機器の導入などで少しずつ改善されていくビジョンがあるなら乗り越えられそうなデメリットだと思っています。

(とか言いつつも一部自腹で機器を買ってます)

 

双方の良さはもちろんありますが、どちらにしても生徒が安心して学べることが大事であり、その環境を教員が用意できるかどうかがポイントではないかと考えます。

環境が整えば、学校でも家でも生徒の主体的な学びにつながる…と信じて良いオンライン教材を目指して日々改良しています。

 

オンライン授業の心得

自分で実際に授業してみての感想や同僚の先生方の意見交換を踏まえて、オンライン授業で気をつけるべきことを整理してみました。

 

双方向性を意識する

・対面よりも一方通行になりがち、生徒からのベクトルを忘れずに!

質問受付&声掛けを積極的に行う

アンケートなどで生徒の意見を集約→改善

 

生徒の事を考えながら教材を作る

・生徒が使う端末、授業を受けて課題を行うまでを想像し、試行してみる

・ICT機器を見ている時間が長時間にならないようにする

 

③課題を出す場合はクリエイティブなものに

・「写しておしまい!」な課題はなるべく避ける

生徒の実態に合った課題のレベルと頻度で

まとめ

この記事ではオンライン授業の心得について紹介しました!

勤務校でいえば、「苦手だし休校にならないからオンライン授業はやらない」という方もいますし、「休校期間はオンライン活用してたけど辞めた」という方もいます…。

生徒と一緒に慣れていくことと、急に元に戻すのではなく色々な状況を想定しつついい教材を模索していくことが大事かなと思いました。

対面授業とオンライン授業の双方の利点を理解した上でハイブリットに取り組むことができれば、授業の幅がかなり広がると感じています。

実際にどのように取り組んだかは下記の記事でまとめています。

この記事が誰かの参考になっていれば嬉しいです!

 

 

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