共通テストも終わり、高校2年生のみなさんはソワソワし始めた時期ではないでしょうか?学校の勉強だけじゃ足りないかも…と焦っていませんか?
大学受験のメイン科目である数学や英語は、その科目のために塾や予備校で授業を受けたり、通信講座を利用する人が多いですよね。じゃあ「生物ってどうなの」という疑問にこの記事でお答えします!
そもそも塾や予備校に行くべき?
学部と大学のレベルで判断しよう
結論から言えば、塾に行くべきかどうかは目指す学部とそのレベルによります。
基本的には、受験生は自分自身で問題演習をして力をつける必要があります。なぜなら、本当にハイレベルな進学校ならまだしも、一般的な高校の授業だけでは問題演習量が足りていないことがほとんどです。
正しいレベルの参考書を使って基礎基本の知識の確認と問題演習を繰り返して力を付けることができれば、国立大学受験レベルまではたどり着ける…というのが個人的な感想です。生物基礎だけを受験で使う場合、私は生徒に塾や予備校は勧めていませんでした。
例外もある!
しかし、医学部のように試験の難易度が著しく高い場合は、塾や予備校で訓練した方がいいかもしれません。なぜかというと、個人の学力と問題演習では対応しきれない場合があるからです。
例えば、河合塾や駿台予備校などの多くの予備校は「医学部向け」「東大・京大などの最難関大学」だけのクラスを開講しています。こういったレベルになってくると、そもそもの受験生のレベルが高いだけでなく、生物の問題なのに数学や化学の知識を積極的に使う必要があるので、より実力を求められるからです。
難関校や医学部を目指す人は、予備校の体験講座などに参加して、まずは実際に雰囲気を感じてみた方がいいかもしれません。
メリット&デメリット
メリット
対面授業の塾や予備校はとても刺激を受けますし、生物以外の科目の受験のノウハウをゲットすることもできます。大手予備校であれば、質の高い授業で苦手分野を対策し、他の受験生との実力に差をつけることができるでしょう。また、高校では聞けないような独自の大学受験情報を提供してもらえることもあります。副産物として自習室が使えます。
デメリット
ご想像の通り、お金がかかります。一方で、塾や予備校に通いたくても人口が少ない地域には校舎がなかったり、あっても「生物」を開講していないことも…。
通信教育や通信講座は?
向いている人
通信講座と聞いて、ベネッセやZ会など有名どころを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。最近ではそれら以外にも、オンラインで学習できるコンテンツはたくさんあります。
苦手分野を対策したいけど近くに塾や予備校が無い(または行くほどでない)人、自分でスケジュール管理できてコツコツ勉強できる人、自分のペースで勉強したい人に向いていると思います。
「生物を使って受験予定なのに生物があまり得意ではない」というタイプの人は、通信講座のコンテンツで基礎基本をしっかり確認したほうが知識が定着するでしょう。
その他ポイントとしては、Z会は速読英単語を始めとする大学受験用参考書を販売していて、大学受験への個人的な信頼があります。
ベネッセを利用していた生徒は「赤シートで隠せる基本チェック集(付録や特典だと思います)」を使って生物の用語を暗記していました。
資料請求やお試しなど無料で申し込みできるものを自分で確かめてみて、自分に合ってそうなら挑戦してみてもいいかもしれません。
メリット&デメリット
メリット
自分のペースで勉強できるのはもちろん、テキスト以外のコンテンツ(アプリや情報誌)なども豊富で参考になるものが多いです。国立受験する場合、記述問題があるので、学校の先生以外にそれを添削してくれるようなサービスがついていると心強いですね。
基本的には塾と同じですが、塾よりもお手頃価格で挑戦できます。
デメリット
お手頃価格とは言え、ある程度の月々の出費は必要です。そして、対面授業と違って、自分でスケジュール管理して進める必要があるので、申し込んだけどやらなかった…なんてことにならないようにしましょう。
オンラインなら個別指導がいい
志望校がハイレベルで特別な対策が必要だったり、推薦も視野に入れている場合は個別指導がいいと思います。
先生側も生徒側のニーズやレベルに合わせて指導しやすいですし、自分の苦手・得意を分析して計画的に指導してくれるでしょう!
おすすめは予備校の短期講習
「学校の先生のくせに予備校の短期講習をすすめるのか!」と怒られそうですが、勧めています。笑
その理由は以下の通りです。
- 新規獲得の目的もあるので高い質で通常時よりもお手頃価格
- 「苦手分野対策」など各講座にコンセプトがあって選びやすい
- 期間が短いがコンセプトがあるのでその分野(内容)の知識が厚くなる
- 長期休暇に被っているので予備校まで距離があっても通える可能性がある
- 自分の高校以外の受験生と同じ空間で勉強することで良い緊張感がある
お手頃価格については「短期」だというのが大きな原因なので、あまり納得してもらえないかもしれませんが、費用対効果を考えると短期講習がいいんじゃないかなと思っています。特にコンセプトが強い講座が揃っていると、今まで予備校や塾に行ったことなくても目的に応じて選びやすいです。
例えば、塾や予備校のWebサイトを見てみると国社数理英ずら~っと色々な講座が開講されています。こちらは駿台予備校の春期講習で、生物は4講座開講予定みたいです。
初級~上級までバランスよく開講されていますし、「遺伝が苦手!」などピンポイント対策講座もあったりしていいですね。各講座の内容やコンセプト読んでると私はワクワクしてきます。笑
ということで(経済的に余裕があれば)とりあえず春期講習や夏期講習など短期で参加できそうなものがあれば挑戦してみることをおススメします!
過去の生徒の勉強モデル(一部フェイク有)
旧帝大の生物系学科に合格したAさん
数学だけ地元の塾に通い、高校での授業ではやらないようなレベルの問題演習に取り組んでいた様子。生物は得意科目だったので独学とのことでした。市販の問題集1冊をベースに問題演習しつつ、資料集や過去問演習などで知識をフォローしていました。高校が開講した補習には参加しなかったが、わからないところだけ頻繁に質問に来ていたので日々勉強している様子がうかがえました。Aさんは校内で一番生物が出来たので、正直その方が効率よかったかも。
公立大学の栄養系に合格したBさん
生物ではなく、生物基礎が受験科目だったみたいです。普段からコツコツ勉強しているタイプの生徒でしたが、授業とベネッセの教材を上手く自分で使って勉強していました。高校が開講した補習に参加していましたが、共通テストの過去問(センター試験)レベルでは50点満点中平均45点以上でした。
まとめ
- 医学部などの特別なレベル以外は、基本は市販のレベルの合ったテキストで対策可能
- ワンランク上を目指したい・苦手分野がある場合はピンポイントで予備校などを利用するのもアリ
- 短期講習などは受験全般の情報収集のつもりで参加するのもおすすめ
「じゃあどんな問題集を買えばいいの?」という方は、ぜひ下記の記事をチェックしてみてください。
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