「生物」の国立二次試験対策!やる事チェックリスト

生物学/BIOLOGY

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この記事では、国公立大学受験の二次試験で「生物」を使って受験する人向けに、試験当日までにやっておくべき事をチェックリスト形式で紹介します!この記事では、受験科目「生物」の二次試験を想定していますが、「生物基礎」でも基本的な考え方は同じなので、応用できます。またタイトルには国公立大学と入ってますが記述形式の私立大学の試験対策にもなりそうな内容もあるので目を通してみてください。

1月の中旬に共通テスト(旧センター試験)があり、1月末から私立入試を皮切りに試験がスタートする人が多いのではないでしょうか?この記事を投稿している時点で既に1月なので、時間が無いように感じ、焦ってしまうかもしれません。しかし、国立大学を目標にしている場合はまだ時間があります!この記事を読んで、自分の学力を客観的に判断し、残された時間で効率的にラストスパートかけていきましょう!

現在高校2年生で、これから受験勉強をスタートしたいな~と考えてこの記事にたどり着いた方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

 

チェック1:基礎基本レベルは完璧?

こういう風に聞かれると「どのレベルまでが基礎基本?」と考えてしまって返答に悩む人もいるのではないでしょうか。今回のチェックリストの場合の「基礎基本」というのは具体的は下記の通りです。

一問一答形式で用語が確実に書ける

学校配布のワークや問題集にあるような一問一答形式の問題で、スムーズに答えが出てくるでしょうか?一問一答形式というのは下記のような問題形式です。

二次試験でも小問で用語を聞かれることがあるので油断できませんね。

どのくらい用語を覚えるべき?

どの範囲の用語を抑えるべきかは志望大学のレベルによりますが、基本的には教科書に太字で載っているような用語はもれなく覚えましょう。以前の指導経験から判断すると、こちらの記事で触れている466語の用語をランダムで100個出した時に、8割以上すらすら答えられるかどうか(旧帝大以上を含まない国公立大学志望の生徒)でしょうか。

一問一答形式は単純に「用語を知っているかどうか」の面が強く、この時期(1月)に用語暗記に集中してしまうのは効率的ではありません。なので、先ほど紹介したQuizletなどを使ったり、問題演習をしながら良く出てくる用語を確認するなどして、抜けていた用語をインプットしていきましょう。

簡単な問題だからこそ、「取れる問題をミスしない」ことが受験では大事なので手を抜けないところです。

 

チェック2:用語の意味を説明できる?

これはチェック1とは逆で、「用語を見て正しく意味や科学現象を説明できますか?」ということです。では簡単な問題に挑戦してみましょう。

こんな感じですね。

チェック2の練習のポイントはキーワードをちゃんと抑えて要約できているかどうかです。最初は「用語を見る」→「口に出す」で簡単に確認して、それがほぼOKになったら何がキーワードになるか意識しながら書く形でまとめてみましょう。

チェック1で紹介した同じQuizletの学習セットを使えば、通学時間などの隙間時間に手軽に確認できます。

 

チェック3:過去問は解いた?

志望大学の過去問を解きましたか?過去問は大学HPで公開されている場合もありますし、書店に行けば赤本として過去数年分まとめられて販売されています。一冊数千円する場合もあるので、学校の進路指導室などに赤本があれば借りるのもいいですね。

何年分解くべき?

5年分くらいでいいよ~と生徒には伝えていました。どうしても時間が無い場合でも3年分は解いた方がいいです。なぜなら「過去問を解く」という作業は単純な実力チェックではなく、「その大学の出題傾向を確認し分析する」作業も含むので、データが多い方がいいからです。かといって10年分遡っても教育課程が変わっていたり、新しい研究データによって答えが変わっていたりする心配があるので、最近の物を3~5年分でいいんじゃないでしょうか。

やり方

おススメの過去問の解き方を紹介します。

①時間を測って解く

2時間の試験なら2時間を超えない範囲で頑張りましょう。かといってわからない問題が多すぎて1時間で手がとまってしまったのに、残りの1時間を唸っているのは効率が良くないです。そういう時は②に進んでください。

②出来なかった問題にマークをして、答えを見る前に自分で答えを探す

自信のある問題に〇、答えは書いたけど自信がない問題に△、答えが全くわからない問題に×をつけます。その後、教科書や資料集、スマホを使って「模範解答を見ない」方法で自分で答えに辿りつく努力をしてみてください。

③模範解答を見る

もう自分で答えが見つけられないな~という限界を感じたらいよいよ答えを見ます。計算問題や思考問題などは解説に流れが書いてあるので、答えよりもその過程を理解するようにしましょう。もし自分がわからなかった問題に過程の説明がなかったら、必ず誰かわかりそうな人に聞いて補完してください!でないと、似たような問題が出た時に結局対応できません。

特に記述問題は自分の解答と模範解答を良く比較してみてください!解答を比較するときは、キーワードだと思う部分に線を引いて、自分の解答がどのくらい内容をカバーしているか確認すると良いです。

④間違った問題について分析する

たまに「あ~これ知ってたのに!」って答えをみて悔しい気持ちになることありませんか?それをこの段階で対策します。「知ってたのに解けなかった」のか「知らなかったから解けなかった」のか自分で分析することが大事です。

どのくらい解ければいいんだろう?

配点が記載されていないこともあるので「〇点」という基準は難しいので、およそで考えましょう。6割が最低ライン、7割が合格可能性ライン、8割以上なら志望校に実力が近づいている…という感じでしょうか。一応念押ししておきますが、あくまでも目安です!過去問で8割取れているからといってもちろん確実ではありません。反対に、過去問で6割しか取れなくても、諦めることなく残りの日を使って対策していきましょう。

 

チェック1~3はOKな人向け+αな対策

記述問題の文字数指定を練習する

国公立大学の二次試験では文字数指定の記述問題(論述問題)が出題されることが多いです。先ほど紹介したチェック2がほとんど完璧でも、「100字」と「50字」など文字数の指定がある場合では難易度が上がります。100字に要約する作業は意外に時間がかかりますし、慣れるためにも書いて練習したほうがいいです。

私が受験生の時は、大学入試用問題集で出てきた文字数指定の記述問題だけをピックアップして3周くらい解いて練習してました。問題集とまったく同じ要約問題が本番で出るとは思えませんが、書き方を体に叩き込む感じです。どの文字数にしても、キーワードを意識しながら書くのがコツです。

自分で対策するのが難しい場合は、記述問題用の問題集を買うことをおススメします。書き方や模範解答にキーワードが載っているでノウハウがわかりやすいですね。


 

大学の傾向をチェック

過去問を解き終わって、時間と精神的に余裕がある場合に志望校の問題傾向チェックをします。調べだすと「あれもこれも出そう」と不安になる人もいるので、時間と精神的に余裕がある場合にしましょう(念押し)。この作業は予想に過ぎないので、時間をここに割きすぎないようにしてください。

傾向というのは例えば、必ず大問が5問あるとか、毎年発生の分野の大問があるとか、200字指定の長めの記述問題を毎年含む…とかですね。毎年出ている分野・出題形式はもれなく今年も出る可能性大なので優先度高めに対策しましょう。

他の傾向チェック方法としては、Webサイトを見て、教授陣の研究テーマの分野チェックをしておくのも良いですね。大学ごとに独自問題を作る場合、教授が問題作成に関与することも多いので、彼らの研究テーマや興味関心が反映されている可能性が高いです。また、この数年のようにコロナウイルスが流行っている状況を例とすると、関連する分野の問題が出やすいんだろうな~という推測もできますよね。

 

副教材を空いた時間にチェック

資料集などを空いた時間に見ておきましょう!なぜなら生物は図やグラフと合わせて出題されることが多い科目だからです。教科書は学校の定期テスト対策などで良く目にしていると思いますが、資料集であれば、教科書よりも写真や図のボリュームがあるので「教科書に載ってない情報」を効率的にピックアップすることができます。

私が受験生の時は、全部覚えるという感じではなく、写真や図をパラパラと眺めておくだけOKです。特に自分の苦手分野のページをカタログのように見ていました。直前はどうしても問題を解くことばかりに時間が使われていきますが、視覚的な情報も大事にしていきましょう。

同じような理由でテレビなどの映像資料もおすすめです。受験生にテレビは鬼門かもしれませんが、番組によっては流行りの話題をわかりやすくまとめてくれているものもあります。特に、最新の話題の情報は映像で見た方が理解しやすいことも!日本のテレビやサイトに無くても、YouTubeで検索すれば英語の動画が出てきます。英語がわからなくても、アニメーションで原理がわかるものも多いのでおススメです。

 

まとめ

二次試験は共通テスト(旧センター試験)とは異なった対策が必要です。共通テストではあくまでも「生物の知識」をチェックするので、計算はおよそ(小数点以下を考えなくても)で8択などの選択肢から選べるようなレベル設定だと予備校のセミナーで聞きました。しかし、二次試験は志望校の難易度によって数学の知識も必須になってきます。例えば、遺伝子頻度の計算をする時にLogで処理しないと解けないような問題とか。

難しい問題を解けるのはもちろん重要な力ですが、合格ラインを目指すには、入試問題集に何度も出てくる簡単な問題をミスしないことが最重要です。計算問題などを含めて、基礎基本をしっかり確認して、当日を迎えましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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