バンクーバーがあるブリティッシュ・コロンビア州でレストランなどの飲食系の仕事をする際に、FOOD SAFE(フードセーフ)という資格が必要な場合があります。名前から推測できる通り、食品に触るポジションの人が、食品の取り扱い方や衛生管理などを知っているかどうかを証明するのに必要な資格です!
以前別の記事ではServing It Right(SIR)の取得方法について説明しましたが、それとはまた違った飲食店で働く際に不可欠な資格ですね。
この記事では、FOOD SAFE(フードセーフ)という資格の取得方法と実際に私が合格するまでの流れついて紹介します!
『FOOD SAFE』(フードセーフ)とは?
FOOD SAFE(フードセーフ)とは、飲食店などで食品を取り扱う上で、食品衛生管理などの必要となる知識があるかどうかを証明する資格です。例えば、レストランやフードトラックでキッチンやサーバー、ディッシュウォッシャー(お皿洗い)として働く人はこの資格が求められます。
こちらの資格、大きく分けて2つのレベルがあります。
多くの人はLevel1で十分みたいです。「飲食店のどのポジションも必要」というわけではなく、食品の加工(店内でサンドイッチを作ったり、調理をしたり)の工程に関わらなければ取得しなくてもよさそうです…。この辺は自分の雇われた店によく確認してください!
ただし、お店のオーナーは必須の資格ですし、オーナー不在時だったとしても、この資格を持っている従業員が最低1人出勤している必要があります。(うちのバイト先は先輩スタッフのFOOD SAFEの証明書が壁に貼ってありました)
Level2はLevel1を既に取得していることが条件なので、まずはLevel1の取得から目指しましょう!
取得方法は?
FOOD SAFE Level1を取得するまでのざっくりした流れは、「授業を受ける+テストに合格する」2STEPです。
授業のスタイルは、現地で授業を受ける、オンラインか選ぶことができます。下記概要まとめてみました!
現地で授業を受ける
申し込み:ウェブサイトで開講場所や日時の選択
受講料:$80〜100CAD (受ける地域・実施団体によって異なる)
授業:8時間(お昼休憩含む、1日間)
※開催場所によっては、日本語や他の言語の選択もできます
オンライン授業を受ける
申し込み:ウェブサイトから選択
受講料:$115~CAD(実施団体によって異なる)
授業:指定された期日以内に受講(テキスト・ビデオ)
受講料については日や場所によって数十ドル差があるので良く比較してみてください。なんで同じ資格なのに値段が違うの?って感じですが、FOOD SAFE(フードセーフ)のコースを実施している団体は1つじゃないからなんですね。違う団体(違う料金)で受けたコースでもFOOD SAFE Level1と同等とみなされるので、そこは安心してください。
どっちがいいの?
私は現地で授業を受けて取得しました!なぜかというと1日(8時間)で完結するからです(1回で受かれば)。
最初はオンラインの方が楽そうな気がしたんですが、テキストが届くまでに時間がかかりそうだったのと、値段がやや高いのが嫌だったので…。現地の授業なら空きがあれば前日の夕方に予約してもOKでした。急ぎで取りたい場合やスケジュールが忙しい人はそっちの方がいいと思います。
ちなみに授業はオンラインでテストは別日に、というスタイルもあるみたいです。でも結局テストを受けに行かなきゃいけないし、オンライン授業でも授業にかかる時間は同じなので、1日で取れた方が楽なんじゃないでしょうか。
授業内容は?
こちらの教科書に沿って話が進みます。中身は(この独特なタッチの)イラスト多めなので、長文読むのが苦手でもなんとかなりそうです。イラストと情報がセットになっていて、小学校の教科書みたいでわかりやすいと思います。
こちらは教科書の目次です。1冊9ユニットで構成されています。細菌(バクテリア)の話とか、手を何秒洗うとか、食品衛生にまつわる基本的な話が多いです。
元生物教師からこれから受講する人にあえてコメントしたいのは、ウイルスはバクテリアではないし、バクテリアもウイルスではないので気をつけてください!まったく別物です。この辺の話は高校生物レベルなので、気になる人はこちらの記事の後半、原核生物あたりを参考にしてください!テストに出ました。笑
テストの形式は?
直接クラスを受講しても、オンラインでも、テストの形式や合格基準は同じみたいです。
問題数:50問
試験時間:1時間
合格点:70%以上(35/50問以上)
難易度ですが、Serving It Right(SIR)を取れた人なら簡単に感じると思います。選択形式ですし(明らかに不自然な答えもある)、SIRよりも正解数少なくても受かるので…。
何より、現地で授業を受ける場合は「日本語」を選択してテストを受けることができます。もちろん授業は英語ですが、授業のUnitごとに簡単なクイズがあるので、それが大丈夫であれば英語が読めず意味が分からなくて落ちる心配はないかと。
今回は私は日本語のテストを選んでみました!日本語のテストを受ける際の懸念事項としては、英語で習った用語が日本語に直されて出題される(当たり前)なので、日本語だったらこういう表現になりそうだな~というのが掴めないとわかりにくいかもしれません。しかも、ちょっと不自然な表現の日本語(訳された結果すごく回りくどい言い方になっている)だったので、読んでてムズムズする表現がいくつかありました。笑
申し込み段階で選択できるので、英語のテストにしようか悩んでいる人は、日本語を選んでおいた方がいいです。英語のテストは予備があったみたいですし。私が受けた時は、「中国語を選んだけどやっぱり英語で!」という人がいました。
当日の流れレポート(会場到着~テスト終了まで)
会場到着
授業開始
授業内容
ちなみに会場にはトイレは一個、授業中でもテキトーなタイミングで行ってOKでした。
お昼休憩
テスト
授業が16時くらいに終わって、その後トイレ休憩だけあってすぐテストが始まります。なので、もし復習をしたい人は、ユニットごとの小休憩か昼休みに見直しておいた方が安心です。
この資格が必要な仕事の場合は求人サイトに書いてありますし、インタビューの時にでもオーナーから取得してね!と言われるので、それ以降の取得でもOKみたいです。(ASAPとは言われました)
コロナの状況によってやり方が日々変わっていると思うので、公式サイトの情報をよく確認して申し込んでみてください!
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