教員辞めました!退職を考えた理由

教員生活

タイトル通り、2021年3月末を持って、教員を辞めました! 辞めるかどうか悩んでいた時期もありましたが、結局退職しちゃいました。笑 そこに至るまで考えたことを自分のためにも書き残しておこうと思います。 同じように退職された方や悩んでいる方も多そうなので、こんな考え方もあるんだな〜程度に読んでいただけたら嬉しいです。

 

 

今後の予定

転職ではなく…カナダに留学します! Co-opというプログラムを利用して、語学の勉強+専門的な勉強+有給インターンの欲張りセットを1年半くらい頑張ります。 3月末に仕事を退職し、4月末に出国予定で準備を進めています。 教育関連の実践とかをまとめるブログでしたが、以降はもっとなんでもありの雑記ブログにしていく予定です…ゆるゆる続けます。 「そもそもなぜこのタイミングで辞めて留学すんの?」という話は以下にまとめます!

 

 

なぜ辞めようと思ったのか

辞めたいな〜と思い始めたのは令和2年度、2020年の夏あたりです。

このブログを始めたのも8月くらいなので、辞めようか悩みながらも頑張ろうと模索していたときですね! 同年4月にコロナ禍で新学期が始まり、6月までの休校期間中に在宅で教材を作り、Google Classroomで配信作業したのを経て自分の価値観が大きく変わりました。

早速いくつか紹介していきます。

 

 

退職を考えた理由 ネガティブ編

教員の仕事って何だろ

前々からそういう雰囲気はあったものの、コロナのおかげで仕事する人・しない人が明確に見えてしまい疑問を抱くようになったんです。 例えば、定年近い教員の方々が「PCとか苦手なんだよね」の一言で面倒な仕事を若手に丸投げしている状況が顕著に出てきたあたりでストレスを感じるように。 もちろん全ての人が当てはまるわけではありませんが、色々な場面で「都合の悪い時は若手に」みたいな態度がすごく嫌で、「納得いかないな〜」という気持ち。 コロナ当初も、本校ではGoogle Classroomなどを活用してオンライン授業を進めて欲しいという指示がありましたが、教員によってかなり差があったように思います。

もちろん若手の教員でも、自分で教材を作ってオンラインで対応して…というのに消極的な方もいました。実際にそれは大変な作業なので、尻込みする気持ちもわかります。色々な事情から、 スタディサプリ(ベネッセのサービス)の課題配信だけしてお終い!という科目もあって、それって教員じゃなくてもできるよね?という疑問がふつふつと。 教科指導が十分にできない環境の中、原則部活禁止ルールが出ているにも関わらず、こっそり生徒呼んで部活のグラウンド整備はやってる人も。 「教師」って何なんですかね?と考えさせられた1年でした。

 

学校運営に対する不安

どちらかと言えば、「伝統があるから」と新しいことを提案しづらい雰囲気がありました。 自分が任された仕事に責任持って取り組む中で、意見を管理職や主任に伝えても、明確な回答を得られないままうやむやになってしまったこともしばしば。 合理的な理由で否定されるならまだしも、私の努力の及ばない指標で判断されているな~と感じることが多かったです。例えば、「若手だから経験が足りない」と一蹴された意見が、外部の年長者に言われれば通ることもあり、とても悔しかったのを覚えています。 声が大きく面倒な仕事は引き受けようとしない人だったとしても、年配の方の意見であれば通るという事実に疲れを感じました。  明るく真面目に仕事してても大事な時に取り合って貰えないのはしんどかったです。 信頼を得るために丁寧に時間をかけて、授業・分掌の仕事に取り組んでも意味がないのか〜と落ち込みましたね。

 

 

教員同士の人間関係

私個人のトラブルというよりは、「忙しさゆえにピリピリしている」空気が2020年は強かったです。 みんな少しずつ不満があるせいか意見も増え、職員会議も長引くことが多かったですし、常に人手不足で、分掌などの人員配置が上手くいっておらず、色々な場面で分掌同士で対立しているようなことがありました。 特に、所属していた分掌では他の教員と管理職の間に挟まれて仕事をすることが多く、立場が違えば意見も違うため、疲れも感じました。

(何でもすぐオンライン!って言い出す人、自分ができないくせに簡単に提案するので、ICT機器に強い特定の人に仕事が偏るので本当にやめてほしい。あと「若いからPC関係が得意」っていうのもやめてほしい。 貴方が知らない時間に調べたり、勉強したりしてるだけで全知全能ではない。)

 

 

移動が難しい

「今の学校が嫌なら転勤すればいいじゃん」とも思いますよね。 最初は転勤ガチャを期待したんですが、勤務校は転入の希望者が少なく、毎年足りない分の教員を探すのに苦労していました。 初任者も5年以上移動がないことも多いらしく、見込みが薄そうでした…。若いうちに色々な学校で色々な経験を積みたいと希望書に書いたり、アピールしたりしていたんですがダメでした。笑

あまり人口が多いエリアではないので、どこに行っても生徒や保護者の目があるし、もっと仕事終わりのプライベートが充実できる場所に住みたい…と思ったのも理由です。

 

 

退職を考えた理由 ポジティブ編

キャリアやスキルを身に付けたい

「学校の先生として働いてるだけですごい」と友人の多くは励ましてくれます。 転職活動をしよう!と思い立ち、エージェントと面談をしたり経歴をまとめたりした時期もありました。 いざ転職サイトを2~3登録してみたものの、職務経歴や実績が全然書けないことに気づいたのです。 というのも教員という職業は、結果や効率があまり重要視されていないように感じます。 民間企業にあるような「〇〇というプロジェクトで△△円の売り上げを達成し、これは前年比■■%の…」みたいな仕事なくないですか…? これが自分にとってかなりショックな出来事で、「このまま定年まで働いても社会に証明できるようなキャリアが無い」ということに不安を覚えるように。 一旦別の事をして、視野を広げたいな~と思い立ちました。

 

 

学び続けるって楽しい

「教員は何でも屋」と言われることがありますが、色々な仕事にちょっとずつ携われて個人的には向いていたと思っています! (ただし運動部の指導は厳しかったです。笑) 教材研究をすればするほど新しい発見があってワクワクしたし、任された仕事の精度をあげるために試行錯誤していく過程もすごく良い経験になりました。 分掌の仕事も楽しかったですし、クラスの文化祭出店のアドバイスや、難関国立大学レベルの進学指導もして生徒が希望する大学へのサポートもできました。 意見はたくさんいうので「謙虚な若手」ではなかったかもしれませんが、その分仕事で応えようと努力は怠りませんでした。 教員として働いていた中で「学ぶ事って楽しいな」と改めて気づきました。 学び=偏差値的な学習ではなく、経験や自分のスキル向上などの総合的な学びです。 そして、20代の今「他のことに挑戦してみたいな」と思うようになり、思い始めたら気持ちを止めることができませんでした。

 

 

学生時代にやりたかったこと

学部~大学院まで研究活動をしていた中で、「一度海外留学してみたい」という気持ちがあったんです。 当時は学生でお金もなく、休学して留学する=社会に出遅れるというイメージがあり行動に移すことはありませんでした。 教員を続けても、転職してもこのモヤモヤは残ったままだったと思うし、「どうせ仕事を辞めるんなら後悔のないように生きよう」と決意! 生徒指導や自分の今後の人生に悩んでいた時に、同僚の英語の先生が「海外行ってみれば?面白いですよ」と進めてくれたのも後押しになりました。

なんだかんだ「やりたかったことをやりたい」が一番大きな理由だったかも。

 

さいごに

そもそも教員になろうと思った理由は、生物学の修士を有効活用できて、テストに受かればOKというところで高校教員を選んだという感じです。 もともと親に言われて教員免許は学部時代に取得していたのと、教育実習で悪い思い出もなかったので悩むことなく教員採用試験を受けました。この辺の事情については「理系大学生は教員を目指すべきか」という別記事でちょこっと触れています。

そんな理由でついた職業ですが、この仕事が向いてなかったとは思ってないです! 周りにも「ちゃんと働いてたのになんで辞めちゃうの?」って驚かれました。笑

教員をしていたからこそ思うのは「もっといろんな世界を見て、視野が広い方が自分も生徒も面白いんじゃないか?」ということです。 教員をもう一度やるか別の仕事をするか以前に、新しい所での生活に慣れるまで少し時間がかかりそうですが、身をもって検証してきます! 勢いに任せて書いたので読みにくいところもあるかもしれませんが、最後まで読んでくださりありがとうございました!

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