呼吸
代謝には、同化と異化があります。同化の代表例は光合成、異化の代表例は呼吸です。呼吸とは、酸素を用いて有機物を分解し、ATPを産生する異化のことを指します。
テーマ1:2種類の発酵のあらすじをマスターする。
酸素を利用せずに有機物を分解し、ATPを生産する異化を、発酵といいます。主に微生物が行い、有機物を完全には分解しません。生じた物質が人間にとって有害であったり悪臭があったりする場合は腐敗という。
※同じ反応が動物の骨格筋や赤血球でも行われるが、その場合は解糖という。
引用:改訂版生物(数研出版)
テーマ2:呼吸のしくみのあらすじをマスターしよう!
いきなり細かい流れを覚えられない!という人はまずこの表から確認しましょう。呼吸は「解糖系・クエン酸回路・電子伝達系」3つの段階から成ります。各段階で生成されるATPの数と場所に注目して覚えておくと良いです!
名称 | 生成されるATP | 場所 | |
第1段階 | 解糖系 | 2ATP | 細胞質基質 |
第2段階 | クエン酸回路 | 2ATP | ミトコンドリアのマトリックス |
第3段階 | 電子伝達系 | 34ATP | ミトコンドリアの内膜 |
解糖系
引用:改訂版生物(数研出版)
クエン酸回路
引用:改訂版生物(数研出版)
電子伝達系
引用:改訂版生物(数研出版)
電子伝達系でのATPの生成の仕組みで重要なのは、解糖系とクエン酸回路で発生した電子や水素イオンがこの段階で水に変わるということ…といってもなかなか理解するのは難しい!なので動画などを参考にして実際に電子が動いてATPが生成されるまでをイメージできるようになるのがコツです。
例えば以下のような動画(英語だけどアニメーションで電子などの動きはよくわかります)を参考にしましょう。
テーマ3:ツンベルク管を使った実験を理解しよう!
脱水素酵素の実験で重要なポイントをまとめました!
なぜこの実験をこの分野でするのか?
ツンベルク管で起きている反応と同じ事がクエン酸回路でも起きているから!
おすすめ参考動画
呼吸で一番混乱するのはNADHとかNAD+とかだと思うんですよね。これらが何者で、呼吸の反応にどのように関わってくるかを一番わかりやすく説明してくれている動画がこちらです。
上の動画を見て、NADHやFADH₂を下のようにイメージできるようになってくると、この単元の理解がぐっと深まります。呼吸だけではなく、光合成でも登場するので一石二鳥ですね。
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