この記事では教員採用試験の面接対策を紹介します。教員採用試験は筆記だけではなく、面接も対策が不可欠です。
でも一次試験を終えてから準備しようと思うと一か月もなかったり…。準備不足で、当日深い質問をされた時に頭が真っ白になってしまうのは困ります。時間が苦手な人はしっかり準備をして、得意な人も油断せずに対策をして本番に臨みましょう!
個人で意識していた事を中心にまとめたので、同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
教員採用試験全体のコツについては下記などもチェックしてみてください。
教員採用試験の面接って?
多くの自治体で面接が行われますが、主にこの3種類の面接形式だと思います。
・個人面接…受験者1名に対して面接官数名
・集団面接…受験者数名に対して面接官数名、受験者どうしでは議論しない
・集団討論…受験者数名に対して面接官数名、受験者どうしで議論する
二次試験での実施する自治体が多いですが、一次試験で実施するところもあるのでよく調べてください!
またこれと併せて模擬授業を行う自治体もありますが、私が受験した自治体は実施しなかったので今回の記事では割愛します…。
すべての面接で意識したこと
さきほど3つの面接方式を紹介しましたが、すべてに共通して意識していたことがあります。
1つの質問につき、30秒以内にまとめる
短すぎず、長すぎない回答を考えておきました。
志望動機などは長くなりますが、それでも40秒前後に収まるよう、要点を絞って話しました。
「短いと不安」に思うかもしれませんが、発言した内容について不十分な点or興味があれば試験官が「なぜですか?」と問いかけてくるはずです。
面接時間は限られています。
個人面接では10分~15分くらいは質問のやり取りができますが、集団面接や集団討論では20分~30分くらいの時間を4~5名で実施しています。
ということは1人がたくさん喋ると、他の人の時間が無くなってしまいますね!
実際に私が受験した時は「簡潔に答えてください」とわざわざ指示がありました。
集団面接では試験官が「あなたはどうですか?」と受験者に対して順番に質問を投げかけることも多いです。
その時に一人ダラダラと話すと「簡潔に話せない・空気も読めていない」と思われても仕方ない…。
慣れるまではストップウォッチやボイスレコーダーを使い、自分の発言を客観的に確認しながら練習しましょう!
暗唱をせず、会話をするつもりで
不安から自分の用意した回答を丸暗記しがちなんですが、注意が必要です。
丸暗記した文章を口から出した場合、気持ちが言葉に乗りにくく、聞いている側は言葉に力が無いように感じてしまいます。
どうしても「暗唱している感」が出ちゃうんですね…。
うっかり忘れてしまえば意味が通じない回答になってしまいますし、話してる途中で質問(あまりないかもしれませんが)されてしまえばリズムが崩れる原因にもなります。
志望動機や自己PRなど、自分らしい回答を求められるところは要点だけをきっちり抑えて、その場の状況に応じて自分の言葉で伝えられるように練習を積みましょう!
自分の体験に落とし込む
志望動機や場面指導などよく出る質問とその回答は色んな参考書に模範解答が載っています。
参考にするのはOKですが、自分の言葉でもう一度書き直してみた方がいいです!
ウソかどうかは試験官からはすぐにわかりませんが、実体験に基づいた意見のほうが言葉に自然と重みがでると思っています。
また、普段から「こういう時はどうする?」と自分事に置き換えて考えてみるようにしましょう。
集団面接では回答が似たようなものになってしまうこともゼロではありません。
「同じです」と澄ますのではなく、自分の言葉で意見を伝えることが大事なので、自分らしい独自の視点で考えて引き出しを増やしておくことも大切です。
ネガティブなことはなるべく言わない
当たり前ですが自分の印象を下げるようなことは言わないようにしましょう。
例えば、短所などを伝える場合、「今はどんな風に気を付けているか」など改善しようと努力していることをセットで忘れずに伝えたほうがいいです。
あとは、集団での面接や討論の時は周りの受験生を下げたり、否定したりするようなことは言ってはダメです。
意見を求められた時は相手の意見の良い点を探し褒めた上で、「でもこうしたほうがいいと私は思います」と続けてみてください。
自分専用の模範回答を作成してみよう
いきなり全部をスラスラ答えることは難しいので、回答のベースになるような自分の模範回答を作成しましょう。
面接ノートを作ろう
面接対策用のノートを1冊作っておくことをオススメします。
1ページに質問1題、その下に回答を文章やキーワードで書き込んでいきます。
個人的には、1ページに1題にしておくと、後から変更があっても追加しやすいなーと思っていますが、たくさん書きたい人はそれでもいいと思います。
ノートにまとめつつ、ある程度決まったらスマホで写真撮っていつでも練習できるようにしていました。
面接の回答が思いつかない時は?
参考書などを利用していろんな質問と回答パターンをインプットしてみるといいですね。
教員採用試験関連雑誌では「面接対策号」など特集が組まれている場合もあるので、そこだけピンポイントで購入してみてもいいかもしれません。

ただし、丸パクリにならないようにすること&自分のエピソードに置き換えて考えることを忘れないでください。
特に教育時事や関連政策についてはすぐに言いたいことがまとまらないこともあります。
日頃から情報収集&自分事として考えることが大事です。
質問集
実際に私が聞かれた内容をメモに残しておいてので、まとめてみました。
対策の参考にしてみてください。
個人面接試験(試験官2名、20分程度)
・この都道府県の教員を目指す理由
・この都道府県で行われている、興味を持った教育関連の政策政策→ほかは?
・自信をもって1番と言えることは?
・短所と長所
・教員はやりがいのある仕事だと思いますか?
・(理科だったので)研究職と教育職どっちが良いと思いますか?
・あなたが生徒に慕われる点
・指導で気をつけること
・生徒理解をどう深めますか?
・教員になって1年目に1番やりたいこと
・先輩の先生にまず教わりたいこと
・最近の教育に関するニュース
・専門科目以外に自信がある教科→理科や社会科志望で、自分の専門以外の科目の指導だったらどうする?
・難しい問題持ってこられたら?
・クレームつける親
・やったことのない運動部の指導お願いされたら
・会議の意見に納得できない時
・生徒対応について(学校をやめたい生徒、勉強できない生徒、不登校の生徒の気持ちはわかるか、茶髪の生徒がいたら等)
・公務員と教員の違いは?→公務員の義務って?【法規関係の質問】
・教えるとはどういうことか?
・試験終わったらまずやりたいこと
集団面接試験(試験官3名、40分程度)
・自己PR(30秒)
・努力していること
・現在の自分の課題
・初年度に担任を持ったら最初の挨拶
・理想の教員とは?
・生徒に足りないもの、学校現場におけるスマホの扱いは?
・保護者に信頼される教員とは
※私のグループの場合1つの質問に対してダラダラ1分以上喋る人が2人もいたので、質問数が少なかったと思います。
※答え方は様々(ランダムにあてられる、順番、まとまった人から挙手で)
まとめ

少し話がそれますが…当時の私は、試験内容が似ている自治体を併願すると対策が楽という話を聞き、併願先を選びました。
例えば、自治体Aでは一次試験に集団討論、自治体Bでは模擬授業があるとすると…同時に筆記+集団討論+模擬授業の準備をしなければいけませんよね。
第一志望の自治体に合わせて、併願先を決めるのも1つの手かなと思いました。
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